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パソコンは「Office付き」を買うべき?家電量販店と国産メーカー直販のメリット・デメリットをやさしく解説

パソコン

9月下旬から、「WordやExcelが突然使えなくなった」「ライセンス認証を求められる」というOfficeのトラブルが相次いでいます(詳しくはこちらの記事で解説しています)。

当教室にいただくご相談をうかがっていると、困っている方の多くが「家電量販店で、Officeが付いているパソコンをなんとなく買った」というケースです。Officeが最初から入っていたので、プロダクトキーのカードがどこにあるのか、どのMicrosoftアカウントにOfficeを登録したのかが分からず、いざというときに再設定できない…というわけです。

「Office付き」は便利な反面、中身をよく知らないまま使い始めてしまいやすいのも事実です。これからパソコンを買う方は、「Officeは本当に必要?」「どこで買う?」を一度立ち止まって考えてみませんか。

家電量販店に並んでいるパソコンの多くは「Office付き」です。一方で、VAIO(バイオ)やエプソンダイレクトなどの国産メーカーのオンラインストアでは、Officeを「付ける・付けない」を自分で選べます。この記事では、それぞれのメリット・デメリットと、どんな人にどれが向いているかを、やさしく解説します。

そもそも「Office付き」とは?

「Office付き」とは、マイクロソフトのWord(ワード)・Excel(エクセル)・Outlook(アウトルック)などが最初から入っているパソコンのことです。いま売られているパソコンに付いているOfficeは、主に次の2種類です。

  • Office Home 2024:Word・Excel・PowerPoint(パワーポイント)など
  • Office Home & Business 2024:上記に加えてOutlook(メールソフト)付き

どちらも一度買えばずっと使える「買い切り型」です。毎年お金がかかる「Microsoft 365(マイクロソフト365)」という月額・年額制のサービスとは別物なので、ここは混同しないよう注意しましょう(後ほど詳しく説明します)。

家電量販店でOffice付きパソコンを買うメリット

① 買ったその日からワード・エクセルが使える

自分でOfficeを買ってインストールする手間がありません。お店の「初期設定サービス」を頼めば、電源を入れてすぐ使える状態で持ち帰ることもできます。

② 単品で買うより割安なことが多い

Office Home & Business 2024を単品で買うと、マイクロソフト公式ストアで43,980円(税込、2026年9月時点)です。パソコンとセットの場合、Officeなしモデルとの価格差はこれより小さくなっていることが多く、実質的にお得になります。

③ 実物を触って、店員さんに相談できる

画面の見やすさ、キーボードの打ちやすさ、重さなどを実際に確かめられるのは店舗ならではです。ポイント還元があるのもうれしいところですね。

家電量販店でOffice付きパソコンを買うデメリット

① Officeは「そのパソコン専用」

パソコンに最初から入っているOfficeは、そのパソコンでしか使えません。数年後にパソコンを買い替えたとき、Officeを新しいパソコンへ移すことはできず、もう一度買い直すことになります。(単品で買ったOffice 2024は、同時に2台までのパソコンで使えます。)

また、Officeが最初から入っているとプロダクトキーのカードをなくしがちです。箱に入っているプロダクトキーのカードと、Officeを登録したMicrosoftアカウント(メールアドレス)は、必ず控えて保管しておきましょう。トラブルで再設定が必要になったとき、これがないと困ってしまいます。

② 性能(メモリなど)を選べない

店頭のパソコンは中身の構成が決まっています。価格を抑えるため、メモリが8GBのモデルもまだ多く見かけます。ワード・エクセル程度なら動きますが、ブラウザでたくさんのページを開いたり、数年使い続けたりすると動作が重く感じやすくなります。長く使うならメモリ16GB以上がおすすめです。

③ 「おすすめのオプション」で総額が高くなりがち

延長保証、初期設定サービス、セキュリティソフト、光回線の契約など、レジで次々とすすめられることがあります。本当に必要なものだけを選びましょう。なお、セキュリティソフトは多くの場合、Windowsに標準で入っている「Microsoft Defender」で十分です。

④ 「Microsoft 365付き」と間違えやすい

ここがいちばんの注意点です。「Office付き」と書かれていても、中身がMicrosoft 365(1年間の利用権)の場合があります。こちらは2年目から料金がかかり、Microsoft 365 Personalは年額21,300円(2025年2月に値上げ)です。

また、買い切り版のOffice 2024が付いているのに、初期設定の途中でMicrosoft 365の「無料体験」に誘導され、気づかないうちに有料の契約になってしまう…というケースもあります。値札や箱に「Office Home & Business 2024」などと書かれているかを確認し、設定のときは「無料体験を開始」ではなく、すでに持っているOfficeを使う手順を選ぶようにしましょう。

国産メーカーのオンラインストア(直販)で買うという選択

VAIO(VAIOストア)、エプソンダイレクト、富士通(FMV Store)、NEC(NEC Direct)、Dynabook(Dynabook Direct)、パナソニック(Panasonic Store Plus)などは、公式のオンラインストアでパソコンを販売しています。注文時に、Officeを「なし」「Office Home 2024」「Office Home & Business 2024」から選べるのが特徴です。

各メーカーの特徴や生産地、公式直販サイトへのリンクは「国産パソコンメーカー7社の特徴をやさしく解説」でまとめて紹介しています。

直販のメリット

  • 必要な性能だけを選べる:メモリ16GB、保存容量(SSD)を増やすなど、自分の使い方に合わせて注文できます。
  • Officeの有無も自由:不要ならOfficeを外して、その分安くできます。
  • 国内生産・長めの保証:VAIOやエプソンダイレクトなどは国内の工場で組み立てており、保証期間を延ばすオプションも用意されています。
  • 店頭にはない上位モデル:軽さやバッテリーの持ちにこだわったモデルなども選べます。

直販のデメリット

  • 届くまで時間がかかる:注文を受けてから組み立てるため、数日〜数週間かかることがあります。
  • 実物を触れない:キーボードの感触や画面の見え方は、届くまで分かりません。
  • 初期設定は自分で:箱から出してWindowsの設定、Officeの設定、データの引っ越しまで自分で行う必要があります。
  • 選択肢が多くて迷う:メモリやSSDなど、専門用語が並ぶ注文画面に戸惑う方も多いです。

Officeは本当に必要?まずは使い方を考えよう

「なんとなく付けておこう」ではなく、次の表を目安に考えてみてください。

あなたの使い方おすすめ
仕事や地域の活動でワード・エクセルのファイルをやりとりする。同じパソコンを5年くらい使うOffice付き(買い切り版)
パソコンを2台以上使う、Macやスマホでもワード・エクセルを使いたいOfficeなし+Microsoft 365
インターネット・メール・写真整理が中心で、文書作成はたまにだけOfficeなし(無料のWeb版Officeなどで十分)
パソコンに不慣れで、とにかくすぐ使えるようにしたい家電量販店のOffice付き+初期設定サービス

ちなみに、Microsoftアカウントがあれば、ブラウザで使える無料のWeb版Word・Excelもあります。機能は少し限られますが、簡単な文書や表を作ったり、送られてきたファイルを見たりするだけなら十分なことも多いです。

なお、Office 2024のサポート(安全のための更新)は2029年10月までの予定です。5年程度使うパソコンなら、ちょうどよい目安になります。

まとめ

  • Officeを確実に使い、同じパソコンを長く使うなら「Office付き」はお得
  • 家電量販店は「すぐ使える・相談できる」のが強み。ただしメモリ8GBモデルと「Microsoft 365付き」には注意
  • 国産メーカーの直販は「性能とOfficeの有無を自由に選べる」のが強み。メモリ16GB+必要ならOffice Home & Business 2024が長く快適に使える組み合わせ
  • Officeをあまり使わないなら、無理に付けなくても大丈夫

パソコン選び全体のポイントは、こちらの記事もあわせてご覧ください。

「どのパソコンを選べばいいか一緒に見てほしい」「届いたパソコンの初期設定やOfficeの設定を手伝ってほしい」という方は、鎌倉出張パソコン教室までお気軽にご相談ください。ご自宅にうかがって、選び方から設定・使い方までていねいにサポートします。

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