「補助金を申請しようとしたら、まずGビズIDが必要と言われた」——事業所さまからよくいただくご相談です。GビズIDは、会社やお店が国や自治体のオンライン手続きを使うための「共通の入口」になるアカウントです。
この記事は2021年に書いたものを、最新の情報に合わせて書き直しました。2025年末から2026年にかけて、ログイン方法の変更や有効期限の新設など大きな変更が続いているので、すでにIDをお持ちの方もぜひ確認してください。
※この記事は2026年9月時点の情報です。手続きの細かい内容は変わることがあるため、申請前にGビズID公式サイトで最新情報をご確認ください。
GビズIDとは
GビズIDは、デジタル庁が運営する法人・個人事業主向けの共通認証システムです。1つのIDとパスワードで、補助金の電子申請、社会保険の手続き、各種の届出など、さまざまな行政サービスにログインできます。
書類を印刷してハンコを押し、役所に出向いたり郵送したりする手間がなくなるのが大きなメリットです。サービスごとに別々のIDを作る必要もありません。
GビズIDで使える主な行政サービス
- jGrants(Jグランツ:補助金の電子申請システム)
- デジタル化・AI導入補助金(旧IT導入補助金)の申請
- e-Gov電子申請(社会保険・労働保険などの手続き)
- ミラサポplus(中小企業向けの支援情報サイト)
- 事業継続力強化計画の電子申請 など
2021年に記事を書いた時点では23サービスでしたが、その後も利用できるサービスはどんどん増えています。最新の一覧は公式サイトの「利用可能な行政サービス」で確認できます。
アカウントは3種類。補助金には「プライム」が必要
GビズIDには次の3種類があります。
| 種類 | 作れる人 | できること | 作り方 |
|---|---|---|---|
| gBizIDプライム | 法人の代表者・個人事業主 | すべての行政サービス | 申請して審査を受ける |
| gBizIDメンバー | 従業員 | 一部の行政サービス | プライムの持ち主が作成 |
| gBizIDエントリー | 誰でも | 使えるサービスが限られる | オンラインですぐ作れる(審査なし) |
補助金の申請にはほとんどの場合「gBizIDプライム」が必要です。エントリーは手軽に作れますが、補助金には使えないことが多いので注意しましょう。
gBizIDプライムの取り方は2通り
① オンライン申請(おすすめ・最短即日)
マイナンバーカードを持っている代表者・個人事業主なら、スマートフォンだけで申請できます。書類の郵送も印鑑証明書も不要で、最短で当日中に使えるようになります。
- マイナンバーカード(代表者・個人事業主本人のもの)
- マイナンバーカードの暗証番号(署名用電子証明書のパスワード:英数字6〜16桁)
- マイナンバーカードを読み取れるスマートフォン
- スマートフォンに入れた「GビズIDアプリ」
- 受信できるメールアドレス
つまずきやすいのは署名用電子証明書のパスワードです。5回間違えるとロックされ、市区町村の窓口で再設定が必要になります。うろ覚えの場合は、先に窓口で確認・再設定しておくと安心です。
② 書類申請(郵送・最大1か月程度)
マイナンバーカードがない場合は、公式サイトで作成した申請書に、印鑑登録証明書(発行から3か月以内の原本)を添えて郵送します。法人の場合は法務局発行の印鑑証明書、個人事業主の場合は市区町村発行の印鑑登録証明書が必要です。
2026年7月から書類申請の審査期間の目安が「最大2週間」から「最大1か月」に延びました。補助金の締切から逆算して、早めに申請しておきましょう。
すでに持っている方へ:最近の大きな変更点
ログイン時の2段階認証が変わりました
以前はスマートフォンのSMS(ショートメッセージ)で届く確認コードでログインしていましたが、2025年12月17日から、SMSでの認証は廃止されました。現在は次のどちらかでログインします。
- メールのワンタイムパスワード:登録したメールアドレスに届く確認コードを入力する
- GビズIDアプリ:ログイン画面に表示される数字をスマートフォンのアプリに入力する
「久しぶりにログインしようとしたら、SMSが届かない」という場合は、この変更が原因かもしれません。登録メールアドレスが今も使えるものかどうか、一度確認しておきましょう。
プライム・メンバーに「有効期限」ができました
2026年7月から、gBizIDプライムとメンバーに2年3か月の有効期限が設けられました(エントリーは対象外)。それ以前に作ったアカウントは、2028年10月ごろに最初の期限を迎えます。
期限が切れると、行政サービスにログインできなくなります。補助金の申請直前に気づいて慌てることがないよう、期限が近づいたら早めに更新手続きをしましょう(プライムは代表者・個人事業主の本人確認、メンバーはプライムの持ち主の承認で更新します)。
補助金を考えているなら、まずGビズIDの準備から
「デジタル化・AI導入補助金」など多くの補助金は、gBizIDプライムがないと申請できません。締切が近づいてから慌てないよう、「補助金を使うかも」と思った段階で取っておくのがおすすめです。
ITの導入や社員研修に使える補助金・助成金については、こちらの記事でやさしく解説しています。
▶ ITを進めるための補助金・助成金|小さな会社・お店が使える2つの制度をやさしく解説【2026年版】
「マイナンバーカードの読み取りがうまくいかない」「どこから申請すればいいかわからない」という方は、鎌倉出張パソコン教室がお手伝いします。事業所さま向けのサポートについては「事業所さまへ」のページをご覧ください。

